シュナイダー兄弟LE VERRE FRANAISシリーズのアンティーク水差しです。
1927年ごろにフランスで作られたもので、アール・デコ調の鮮やかな装飾が施されています。
サイズは高さ33cmで、サインが入っています。
コンディションは良好です。
送料は15,000円です。


シュナイダー兄弟はナンシー派の中でも最も重要なガラス工芸家の中に入ります。
キャリアの始まりとしてドームナンシーに従事した彼らは、そこでガラスのエッチングの技法を学び、１９１３年にはEpinay-sur-Seineガラス工房を立ち上げます。彼らのガラス工芸品はすぐに批評家や人々から良い評価を得ました。１９１８年にはガレの工房が経営難に陥ったため、多くのガラス工芸家たちがシュナイダー兄弟のもとに移動しました。その後、様式化された花模様と鮮やかな色合いを持つアール・デコ様式の作品を“Le Verre Francais”シリーズ（アメリカに輸出されたものはCharderシリーズと呼ばれます）として展開します。
１９２５年、ガレやドームのガラス工房の勢いが弱まっていく中、シュナイダー兄弟はフランスで一番重要なガラス工芸家となりました。しかし、その後１９２９年の世界恐慌とアメリカ市場の閉鎖により、シュナイダーガラス工房は残念ながら閉鎖に追い込まれることとなってしまいました。